ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

http://www.evangelion.co.jp/
ローソンからは広告料を取っているんじゃないだろうか。
エヴァンゲリオンから12年も経っているなんて信じられない。
庵野秀明という才能に飲み込まれ、社会現象というより宗教みたいになってた時代。
一世代も二世代も丸ごと攫ってっちゃって、アニメが年代超えて波及するようになったけど、
それによってアニメがどっぷりと社会現象化することはなくなった気がする。
映画館に足を運んで、恐らくかつてを共有していた人たちと一緒にスクリーンを見つめると、そこには高解像度で凝縮されたストーリーと、些細な、そして重要な逸脱を目で追いかけることになる。「エヴァ」はくり返しの物語です。
主人公が何度も同じ目に遭いながら、ひたすら立ち上がっていく話です。
わずかでも前に進もうとする、意思の話です。
曖昧な孤独に耐え他者に触れるのが怖くても一緒にいたいと思う、覚悟の話です。
なぜ、もう一度見せるんだろう。
なぜ、もう一度見るんだろう。
同時代的な感傷だとしても、この所信表明にグッときたからかな。
http://eva.yahoo.co.jp/gekijou/big_message.html
宮崎駿は父、庵野秀明は息子。
ふたりとも希望と絶望を何度も行き来していて、でも必ず戻ってくる。
お父さんもまた「ポニョ」が転機ですね。
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2007/09/24 14:49 Mon | edit? | trackback(0) | comment(0)
加藤千尋「花信」 @ Yuka Sasahara Gallery
夕方、山本現代の裏のビルにダッシュ。(本当に時間がなかったから)
http://www.yukasasaharagallery.com/
ユカササハラで最初に見たのが加藤千尋だった。
そのときは三宅砂織との2人展だったけど、今回はソロ。

加藤さんは、「ハイブリッド」というシリーズで、樹脂粘土にアクリル絵の具で着彩した、空想上の植物のような立体をつくっている。ちょっとグロテスクだけど綺麗、というわたしの好みど真ん中。
今回は、植物だけじゃなくて、孔雀やテンとかイタチ、海の何か(?)が混じりあったようなペインティングを数点、7点くらいかな、展示しています。
どれも真っ白なキャンバスに繊細な筆致で描かれていて、しばしうっとり。
この画像も写真みたいに見えますね。絵ですよ。
白い部分は塗ってない生のキャンバスだったり、塗装してからツルツルに磨きこまれていたりといろいろタイプがありました。
シュヴァンクマイエルを見た後なので、比較しても面白かった。
(そういう人他にもいたと思うんだよねー)
で、過去の作品の資料を拝見しているうちに予想以上に長居になってしまい、もういっか(時間的問題は)、と隣の山本現代に再びお邪魔し、松井えり菜さんにご挨拶して作品ファイルも見せてもらったのでした。
2007/09/14 18:39 Fri | edit? | trackback(0) | comment(0)
ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展
今日までラフォーレミュージアムで行われていた展覧会。
副題は「アリス、あるいは快楽原則」。
映像も肉の塊もナシの展覧会です。
http://www.lapnet.jp/eventinfo/img/cm/lm/070825_svankmajer/content.html

今回は、「不思議の国のアリス」をベースにした彼の代表作『アリス』の世界を軸に、彼自身が200点以上に及ぶ作品を選び、公開している。
会場は9つのテーマで構成してありました。
「博物誌」 架空の生物の博物図譜や標本などを展示。レオ・レオー二(小学校国語の時間でお馴染みのスイミーの作家)の「平行植物」と同じコンセプトですが、違う点はレオ・レオー二は全て植物だったこと、シュヴァンクマイエルは実際に存在する動物・虫・人間の身体の一部のコラージュで制作していること、だから解剖図のように見えること。
「アルチンボルド/判じ絵」 アルチンボルドは、マニエリスムを代表する画家、ジュゼッペ・アルチンボルドのことで、動植物や果物などを組み合わせ肖像画を描いた人物です。
シュヴァンクマイエルはこの作家を尊敬しているのでアルチンボルド風の絵も多数制作しています。
「錬金術(秘儀)」 17世紀の錬金術の奥義書「沈黙の書」にインスパイアされた絵画や、完全にリラックスした時だけに感じられる心の特定のリズムを描いたメディウム・ドローイング(メディウムはここでは霊媒のこと。シュルレアリスムの自動記述の一種。)などを展示。 「美術」と「魔術」の融合を試みた夫妻のそのまま、という感じ。
「触覚主義」
映画の表現の中にも触覚を喚起させるものが扱われるけれど、それを顕著に表す展示。
特に「触覚の小道具」という映画『悦楽共犯者』に使用されたタワシと羽根の集合体みたいな立体作品に感心する。怪我などで指先の感覚が失われた人がリハビリをするときにいろんな素材を触って感覚を取り戻す訓練をするのを思い出したから。
あとは、触れるエヴァの肖像にドキッとする。
「夢とエロティスム(快楽原則)」 コラージュや立体、絵画を展示。生きているものと生きていないもの、初々しいものと熟れきったもの、地を歩むものと地に実るもの、などが融合したものが目立つ。
「操り人形」 映画で使われたパペットやセットを展示。イメージスケッチも。
「物語」 マックス・エルンストに影響を受け制作した「大冒険物語」など。映像的な絵。
「アリス」 『アリス』に登場したキャラクターや美術セットなどを展示。
あとは「資料」というセクションで2人のシュルレアリストとしての創作活動の軌跡を紹介していて、特別展示として、江戸川乱歩『人間椅子』のために描かれた挿絵の原画を展示。
これで800円は安いなー。
という、いい展覧会でした。
2007/09/12 22:44 Wed | edit? | trackback(0) | comment(0)
「自画像の証言」展 @ 東京藝術大学
気張った川俣正が見られます。
東京藝大の油画日本画の学生が卒業制作と一緒に提出する自画像の展示。
藝祭中に観たんですが、予想に反してそんなに混んでいませんでした。
http://www.geidai.ac.jp/guide/120th_anniv/self_p_01.html

1階は古い年代のもの、戦前戦中までのものが展示されています。
画面から影響を受けているだろう画家を察し、名前を見て驚き、と2度味わえます。いろいろなところで言われていて事前に知っていましたが、戦時下の自画像などは顔が暗く、目が描きこまれていないものも多いそうで、見る側のこちらも苦しくなってきます。
2階は陽光明るく、絵画の展示をするには少々明るすぎるのでは?というほどですが、年代が若いものが展示されているので丁度いいのか。
1階の自画像が押し並べて絵画的だったのに対して、年代が新しくなると多様な表現が見受けられます。
・・・・・・川俣さん・・・・・・・・。
今度本人に会ったら話題にしてやろうと思いました。
中村政人さんも面白いですね。
あと、ETV特集でこの自画像の証言展をやったときには気づかなかったのですが、2階の階段側にひとつだけかけてある自画像、それは恋人を亡くした悲しみの詰まった絵なんですが、その作家さんが以前藝祭で見て注目していた作家さんでした。
自画像とわたしが拝見した作品の作風はまったく違うものなんですが、その絵にこめられた想いの強さも、絵そのものがもつ凛とした美しさもとても惹かれました。
たとえ番組を見ていなくて絵の背景の想いを知らなくても見入ってしまう強さがあります。
会期 2007年8月4日(土)−9月17日(月)
8月25日(土)および月曜休館、8月27日(月)、9月17日(月)は開館
10:00-17:00(入場は16:30まで)
会場 東京藝術大学大学美術館陳列館
観覧料 無料
東京藝術大学大学美術館所蔵の自画像作品は、明治31年7月卒業の北連蔵、白滝幾之助から始まり、明治期においては190点、東京美術学校時代(昭和26年度まで)は1000点を超え、一時期途絶えたものの、現在も卒業制作として自画像収集は引き続いており、その総数は5000点近くになります。
一世紀以上前から現在までの自画像とその画学生の語りかけてくる「真の現実の世界」は、われわれに「歴史」を感じさせてくれます。明治、大正、昭和、平成と時代は移り変わり、それぞれの時代の社会や文化の歴史と、二十歳前後にまで成長した個人の歴史とが、交差する地点で生み出されているものが、「自画像」作品といえるかもしれません。
その時代の歴史を背負いながら生み出された自画像作品が一枚一枚積み重なると、その総体は日本列島そのものの歴史的世界の一つが形成されてくる、いわば、日本の近代化、国際化の歴史の証言ともいえそうです。
約160点の自画像をお楽しみください。
2007/09/10 08:39 Mon | edit? | trackback(0) | comment(0)
平成19年度藝祭 @ 東京藝術大学
ここ数年続けている密やかな楽しみとして、芸大で学生のつくった良質でお値段も良心的な陶器を買う、というものがあります。
黒字に星模様のとっくり

お猪口は来週三越で催される展覧会で販売するそうなので、忘れずに買いに行かないと。
小振りなお茶碗

他に手ぬぐいを1枚買って、展示のスタンプラリーに参加して貰える手ぬぐいも貰う。

展示は大体まわって、楽しみにしてた作家さんの作品もいくつか見れました。
名前をチェックしたり記帳したりしてトロトロとまわること3時間。
暑いのでさすがにへとへと。
最後に御輿見て帰ろう。


これらは模型ですが、実物も超ハイクオリティです。
台風の影響で今年はパレードは中止になったようでした。
陳列館で自画像の証言、も見たけど、それは別に上げることにします。
2007/09/09 23:50 Sun | edit? | trackback(0) | comment(1)
眼差しと好奇心vol.2 @ ギャラリーエス
Paul Smithの横、ギャラリーエスへ。
ここに来るのははじめてだけど、路面の大きな窓から作品が見えて素敵。
http://galleryes.com/info.html

「眼差しと好奇心vol.2」
2007年8月30日〜2007年9月15日
11:00〜19:00(月曜休廊、祝祭日は開廊)
出展作家:岩本愛子、榮水亜樹、荒神明香、野田仁美、藤田桃子
ミヅマ・アクションの企画展 - Director三潴末雄が選んだ若手作家によるグループ展「眼差しと好奇心vol.2」を開催いたします。前回から1年。今年もまた三潴が出会った若手作家たちのなかに気になる作家が現れました。今回はART AWARD TOKYOに出展していた作家を中心とした5名。各自それぞれが独自のスタイルを持ち、今回の展覧会に臨みます。
卒業制作展やART AWARD TOKYOで気になっていた作家が展示するというので行ってきたわけですが、一番驚いたのは岩本愛子さんの作品のレベルアップぶり。
以前丸の内かどこかで展示していた作品を作り直したものを展示されていたんですが、その出来が格段に上がっていました。人形の塗装の細やかさ、丁寧に織り込まれたリボンの合わせ目、台座部分となる白い箱すべて唸るほどの出来。
これは売れるよなぁと思いました。
(そして売れていました)
見に行けてよかったです。
荒神明香さんの作品は卒業制作の縮小版(と言ってもスケールこそ小さくなっていますがすべて一から作り直しているようです)で造花を使った華やかなインスタレーション。
もう少し大きい場所でソロでやった方が生きるタイプの作家さんだと思います。
でもこういうものを卒業制作でつくる学生がいるというのは、見る側としてとても楽しみです。
暗澹たる絵画を実践している野田仁美さんは、モノクロームの美しい画面でわたしだったらもっとゴリゴリした華美な額を黒く塗ったりして、その中におさめて飾りたいなぁ。
ART AWARD TOKYOでもとっても目立っていたので、次の展覧会も楽しみな作家さんです。
2007/09/08 22:27 Sat | edit? | trackback(0) | comment(0)
GENTE 1 オノナツメ
「リストランテ・パラディーゾ」で、羽海野チカが帯にイラストを描いていて手に取ったのが始まりでした。
これね。
![]() | リストランテ・パラディーゾ オノ ナツメ (2006/05/18) 太田出版 この商品の詳細を見る |
老眼鏡の紳士しかいないリストランテを舞台に腹に一物抱えた母と娘、腹に一物抱えててもおかしくないはずの兄弟、ひとりのカメリエーレ(もち老眼鏡)をめぐる女と女、などなどがさすがに料理店だけあって味わい深く、かつさっぱりと描かれていて読後感は抜群。
で、舞台はそのままに、前作では描かれなかった他の従業員のエピソードや、老眼鏡の紳士しかいないリストランテができた理由を綴っているのが新作「GENTE」1巻。
これね。
![]() | GENTE 1 (Fx COMICS) オノ・ナツメ (2007/08/28) 太田出版 この商品の詳細を見る |
これ買うために3軒本屋をハシゴしました。
(駅ナカの本屋で小さめのところだったから)
でもその価値がこの本にはあるよ・・・・・・。
なぜこんなリストランテができたかってところから話がはじまるので、前作を読んでいない人も大丈夫。
だからこっちに!
さぁ、はやく!
今かなり人気があるみたいで、オノナツメさんの本はけっこうどの本屋でも旧作から新作まで平積みで並べてあります。
GENTEも発売から1週間で重版だそうで。
オノナツメ特集 今日発売。
![]() | マンガ・エロティクス・エフ vol.47 (47) (2007/09/05) 太田出版 この商品の詳細を見る |
今日は、どこのまわしものだ・・・っていうレビューですね。
2007/09/07 13:45 Fri | edit? | trackback(0) | comment(0)
モスラの精神史
参った。
ジャケ買いしてしまった。
『モスラの精神史』小野俊太郎著 講談社現代新書
わたし怪獣には目がないんです。
そんな私の目に飛び込んできたのがこの本でした。
「なぜモスラは蛾なのか」(帯より)
何で蛾なんだろう・・・確かに。
怪獣についてはフェチに限りなく近いマニア心を持ちあわせているわたしですが、正直深く考えたことがありませんでした。
で、この本。
読み応えすごい。
あと読んでる途中と読み終わったあとの身の内から生まれるモスラ愛すごい。
モスラの進路が、皇居や明治神宮、東宝撮影所などは避けられていて、でも横田基地はなぎ倒しちゃってるとか。
そう、モスラって弱いんだよね。とか相槌打ちながらふむふむと読み進めて、最後王蟲で〆て完。
著者、何者?と思ったら文芸評論家だそう。
![]() | モスラの精神史 (講談社現代新書) 小野 俊太郎 (2007/07/19) 講談社 この商品の詳細を見る |
2007/09/01 18:14 Sat | edit? | trackback(0) | comment(0)









